2006年11月21日

すばる望遠鏡レーザー光線による「人工ガイド星」利用で視力を最大10倍に高めるシステムを開発

すばる望遠鏡:「視力」を10倍アップ 国立天文台が開発

 国立天文台は21日、米ハワイ島のすばる望遠鏡の「視力」を最大10倍に高める新システムを開発したと発表した。星々の光は、地上に届くまでに大気のゆらぎの影響を受けてゆがんで見える。同天文台は、レーザー光線で夜空に約10等級の人工星を光らせ、この星の観測データを基にゆがみを補正し、鮮明な画像が得られるようになった。(後略)

元記事:Mainichi-INTERACTIVE


( ´ω`)ノというわけで、日本の国立天文台がハワイ島のマウナケア山頂に設置している「すばる望遠鏡」でありますが、この度この「すばる望遠鏡」の「視力」を最大で10倍に向上させる新システムが開発されたと言う事でありますよ。
地球上から星を見る場合は、ちょうどプールの底から上空を見上げているのと同じで、プールの水の揺らぎでクリアに上空が見えないと同じ様に、分厚い大気の揺らぎでクリアに星が見えないわけです。
これは大型の望遠鏡になればなるほど深刻な問題となります。
その為に少しでも大気の揺らぎの影響を受けないように富士山よりも高い所にあるマウナケア山頂にすばる望遠鏡を始めとする各国の大望遠鏡が作られたり、南米の高地にある砂漠に望遠鏡が作られたりしているわけです。

ヾ(・ω・ )更にそれを押し進めたのが大気のない宇宙に望遠鏡を持ち出した「ハッブル宇宙望遠鏡」と言うわけであります。
しかし、「すばる望遠鏡」は、この大気の揺らぎをうち消すように反射鏡の形を変えて観測をすれば、地球上からでも更にクリアなデータが得られると言う事で、今回の新しいシステムを開発したと言うわけでありますの。
すばる望遠鏡は、反射望遠鏡で世界で最大の直径8.3mの1枚鏡を主鏡としています。
本来これだけ大きな1枚鏡だと自重で鏡が歪んでしまってとてもじゃないですが反射望遠鏡の主鏡として使うのは難しいのですが、「すばる望遠鏡」はわざと鏡を薄くして歪みをアクチュエータを使って補正し、常に理想的な状態に出来るようになっています。

( ´ω`)ノで、今回は更にレーザービームを使って高度約90qにあるナトリウム原子層のナトリウムを発光させ、約10等級のこの人工星を「ガイド星」として利用し、この「ガイド星」の観測データを元にして、大気の揺らぎによる歪みを補正する事により、より鮮明な画像が得られるようになったということだそうですよ。
これまでも「ガイド星」を使った補償光学系利用の観測は行われていましたが、すぐ側に「ガイド星」となるような明るい星のある所でしか使えなかったのが、この人工星を使う事によって全天の半分以上の天域で補償光学を利用した観測が可能になると言う事ですよ。

ヾ(・ω・ )まだ今の所は赤外線での観測にしか対応してないらしいですが、このシステムを使う事によってすばる望遠鏡の設計限界に近い成果がえられるらしいですのぉ。
ちなみに研究チームの家正則教授の話によれば、このシステムを使うと赤外線での観測ならハッブル宇宙望遠鏡の3.4倍という高い解像度を得られるんだそうですよ。
これでまた一つ宇宙の神秘の謎に近づく手段が増えたと言う事になりますのぉ。
それにしても、10月15日に発生したハワイ沖の大きな地震で一部装置の故障などがありましたが、もう一般見学も再開されたそうですし、更に新しいシステムも加わってパワーアップしたと言う感じですのぉ。

参考ページ
国立天文台
http://www.nao.ac.jp/
国立天文台 すばる望遠鏡
http://subarutelescope.org/j_index.html


   


posted by Giselle at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | サイエンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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