2005年12月23日

一体何の「プロ」の視点なんでしょうか?

( ・ω・)ノもう既に散々他の皆様がツッコミ入れてるんですけどのぉ。
それでもまぁ、自分も宇宙開発を愛する素人の1人としてツッコまずにはいられないと言う事で一つ。

まずは日経の「NET EYE プロの視点」の清水正巳編集委員の記事をお読み下さい。

その後に「松浦晋也のL/D」さんの12/22の記事「はやぶさリンク」:日経新聞・清水正巳編集委員の記事に関してをお読み下さい。

( ・ω・)ノで、まぁ自分の言いたい事はほとんど松浦さんがお書きになってると言う感じではあるんですがね(笑)
上の記事を読んだ上での自分の意見としては、編集委員の清水氏はきちんと調べて書いたんですかのぉ?と言う感じがするんですよ。
プロの新聞記者であった(それも科学技術部の)方が書かれたにしては、事実関係とかちゃんと調べましたか?と言う部分が見受けられるのが気になるわけですよ。

結論の部分
 失敗してもそれを率直に認めずに取り繕ったり、失敗を恐れて低い目標を掲げるようになったりしては科学技術立国もありえない。見境なく研究費をばらまくような研究バブルは厳に戒めなければならないし、研究の管理や成果の評価はしっかりしなければならない。だが、志の高い研究には失敗しても研究費を惜しげもなく注ぎ込む度量も必要だ。総合科学技術会議は研究の善し悪しを見抜く力が一層求められる。

( ・ω・)ノここは良いんですよ、最後の部分はね。
だけどそこに行き着くまでがなんともしっくり来ない。
ぶっちゃけて言ってしまえば、字数制限に引っかかって削りに削った結果、最初と最後が繋がってない状態になったままになってしまってるという感じすらするんですよ。
まぁ、真実はどうかその辺はわかりませんけどね。

ヾ(・ω・ )まず最初っから何をおっしゃいますやらって感じで始まってますからのぉ。
 日本の小惑星探査機「はやぶさ」による小惑星イトカワの探査ほど、成功したのか、失敗したのか分からないプロジェクトはない。

他の方々も書かれている事ですが、ちょいとJAXAのはやぶさのページでも見れば、何が成功して、何が失敗したか、そして何はまだ成否が不明か書いてあるんですけどのぉ?
決して人員も時間も足りているわけでもないのに、出来る限り記者会見を開いて、その時々の最新情報をちゃんと出してたと思うんですがねぇ?

決して成功も失敗もあやふやにして逃げを打つようなプロジェクトの進め方をしている様には思えませんが?
試料の採取が成功したか失敗したかわからないのは、決してプロジェクトチームが逃げてるからではありませんよ。
「はやぶさ」の内部で起きたトラブルの為と、姿勢が安定しない為に通信が上手くいかないからであって、意図的に隠したり、逃げたりしてる訳ではないと思うんですが、間違ってますか?

でははやぶさは将来の宇宙探査に向けた「技術実証」が狙いだから、イトカワ到着で一応目標を達成と言っているが、飛行だけが目標と言うのではあまりに情けない。

(つω`)あ〜やれやれ…「はやぶさ」は「MUSES」シリーズであり、ISASでの位置づけは「ミュー5型ロケットで打ち上げられる工学実験探査機」なのだから、「技術実証」は立派な本来業務ですよ。
ついでに、到着しただけじゃなくて、ちゃんと写真を撮ったり、観測にも成功してますよ。
みんなJAXAのページを見ればきちんと書いてあることじゃないですか。
この辺を見るだけでも「はやぶさ」が何を目的として打ち上げられたかを知らないで書いてるんですか?って気にさせられますよ。
プレスリリースさえも見ないで書いたんですかねぇ?

ヾ(・ω・ )他にもツッコミどころ満載で
安い開発費では目標を達成できないというのであれば、失敗しないだけの開発資金を要求すればよかったではないか。

要求して出るもんなら、何の苦労もいりませんわなっ。
本来なら実験機は実験機で純粋に技術検証の為に飛ばしたい所を、予算が貰えないからこそ半ばぶっつけ本番で観測もやるぜ!って事になってるんですがね?
NASAとかならおよそあり得ない事をやって、それでもある程度成功させてる日本の技術をほめて欲しい位のもんですよ。
昔のNASAのミッションでは探査機は必ず2個セットが基本でしたからのぉ。
どちらかがダメでももう1機が生き残ればって感じでね。
日本の予算ではそんな事が許される様な額では無い為、ISASではロケットの打ち上げも1年に1回で打ち上げる衛星・探査機はこれでもかって位機能満載にせざるを得ないんですけどね。

 科学技術の研究開発には新発見やイノベーションにつながる発明、そして一つ一つの技術を組み合わせ、全体システムをつくりあげるような技術開発プロジェクトがある。前者は未知の世界の挑戦という性格があり、失敗なしに成果を挙げるのは至難の技である。一方、後者は着実にシステムをつくることが前提であり、出来上がったシステムが動かなかったり、目標を達成できなかったりすれば失敗であり、無駄な研究開発ということにもなる。

 つまり、前者では失敗は許容され、後者では失敗は許されないということになる。はやぶさは後者になるが、研究者が意図しているかどうかは別にして成否のあやふやな発表をみる限り、失敗の責任逃ればかりが前面に出ているような印象を与える。

( ・ω・)ノヘイ!ジョン、何時から「はやぶさ」のイオンエンジンや自律航法なんかは「枯れた技術」になったんだい?と海外の通販番組のノリで訊きたくなりますよ。
なんで「はやぶさ」の技術が後者なんですか?
もう、なんか頼むよって気分にさせられるんですけどねぇ?
頼むから自分でちゃんと調べてから書いてくださいよ、新聞記者だったんでしょ?
こう言う記事を見ると、先日の的川教授の「昨日、論説委員との懇談がありましたが、現場の記者の方と大分温度差があるのを感じました。」 と言う記者会見での発言を思い出しますよ。

ヾ(・ω・ )なんかねぇ、「はやぶさ」を持ち出さずにもっと一般論で話せば良かったものを、「はやぶさ」をろくに調べもしないで持ち出したばっかりに結論は良いのに、中身がグダグダになった感じがいたしますよ。
エライさんになった人の悪い癖で、自分でろくに調べもしないで書いたんじゃ?って感じがするのですよ。
新聞記者さんは現場離れるとダメだってよく言われますけども、あながち否定でき無いなぁと思ってしまうわけですよ、この編集委員氏には申し訳ないですけどね。

そして、他の人も書いてる通り、こう言う科学の実験の結果やそれによって得られたものなんて簡単に「成功or失敗」の二択で終わるもんじゃないでしょ。
所でもしかしてこれは意見の投稿には会員登録が必要と言う事で、会員を集める為の「釣り」って事はありませんよね?(笑)



posted by Giselle at 05:52| Comment(3) | TrackBack(1) | サイエンス(2005年) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これって、結局は「マスコミの旧態依然とした報道こそが、プロジェクトの全体像を見え難くしている」にも関わらず、そのマスコミの当事者が自らその落とし穴にはまっているだけじゃないですかね・・・
科学技術みたいな専門分野に限らず、「社会」面扱いのニュースでも、取材の仕方があまりにも通り一遍に見えます。
Posted by T at 2005年12月23日 11:51
なるほどあの記事は日経の巧妙な釣りだったんですね。あやうく釣られるところでしたw

この編集委員様、「東京工業大学理工学研究科修士過程修了」と略歴に書いてありますが、6年間なにを考えながらすごしてたんでしょう。 学費がもったいない・・・。

「はやぶさ」に対する認識も大間違いですが、記事を書く前に調べるということをしないということが最大の問題だと思います。最早、報道をする立場の人間として大間違いですよ・・・。
Posted by pierrot at 2005年12月23日 12:09
>Tさま
( ・ω・)ノ昔みたいに地球の人工衛星として打ち上げるのであれば、「軌道に乗ったか、乗らないか」で成否が決まるのであれば、事は単純だったんでしょうけどね。
その頃からマスコミの認識は何ら変わっていないと言う事なんでしょうかねぇ?
ネットによって環境さえあれば、誰でもいろんな情報にアクセスできる時代だけに、「マスコミも変わらなきゃ!」って所でしょうか?

>pierrotさま
( ´ω`)ノいやぁ、経歴が経歴なのにあの記事ですから(笑)
「釣り」でなかったらむしろ困るんじゃって感じです。
ほんとにろくろくプレスリリースも見ないで書いたとしか思えませんからねぇ。
まぁ、プレスリリースも見て、きちんと調べてあの記事ならば更に大問題ですが。
昨今素人さんの書いてるblogでさえも、なるべくあちこちから情報を得た上で書いてるものが多いのに、「プロの物書き」さんがあれではこまりますよね。
Posted by Giselle at 2005年12月23日 12:52
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Tracked: 2005-12-23 06:40
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